ふれっしゅのーと

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趣味に生きる30代エンジニアが心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくるブログ

本日発売『地理交流広場号外 小字特集号』最速レビュー

待望の小字特集号

ついに出ましたね、『地理交流広場』の小字特集号!

小字の基本からデジタル小字地図の作り方まで幅広く載っていて、小字マニア垂涎の神特集です。もしも小字研究の大家・柳田國男先生が生きていたら呵々と笑って喜んでくださったことでしょう。

早速僕も手に入れましたので、最速でレビューしていきます!

booth.pm

小字のキホン

小字についていろいろ書くよ ─押さえておきたい小字のキホン─

ひめさん(@sarasvati65)の寄稿記事です。小字に関する基本知識が網羅的に整理されていて非常に勉強になります。出典や具体例も豊富。まさにこの本の巻頭を飾るにふさわしい記事だと感じました。

千葉県旭市萬歳には「字A嘉右衛門地」「字B嘉右衛門地」という小字があります。小字名でアルファベットを含む唯一の例です。

アルファベット小字、初めて知りました。漢字の中に唐突にアルファベットが交じっていて、中国語の「哆啦A梦」(ドラえもん)を彷彿させる不思議な感じがたまりませんね。

大阪市中央区上町Aのように街区符号がアルファベットになっている例は有名ですが、まさか小字にもアルファベットがあったとは。普通だと「上嘉右衛門地」「下嘉右衛門地」とかになりそうなものなのに、一体どうしてここだけアルファベットになったのだろう。

小字ができるまで ─条里プランとの関係を中心に─

永太郎さん(@Naga_Kyoto)の寄稿記事です。金田正裕先生の条里小字に関する論考が元ネタになっているとのこと。僕が主に研究対象としている滋賀県には条里小字が色濃く残っているので、非常に関心のあるテーマです。


条里小字の例(拙作『草津市小字地図』より)

条里プランは班田に基づく①律令の条里プランだけでなく、国司の業務における②国図の条里プランや、その後の③荘園の条里プランといったように、時代が下っても使われ続けました。それは、グリッドという土地プランが、古代律令制という歴史的文脈を越えた普遍的合理性を有していたからでしょう。

合理性のあるプランは悠久の時を越えて生き続けるんですね。そういえば僕の暮らす滋賀県でも、古代の条里界がそのまま市道となり、分譲住宅地の街区が歴史的な一町(約109m)四方になっている場所が結構あります。

小字事例研究

飛地組替について

srdさん(@chimei_saitama)の寄稿記事。編入による飛地小字の解消は全国であたりまえに行われてきましたが、埼玉県では「大字今福字武蔵野元松郷分」のように「元○○分」という形で編入前の履歴情報が保持されているそうです。こういうローカル小字ネタを知れるのも、全国各地の愛好家が寄稿する同人誌の醍醐味ですね。

「過去の履歴を消したらあとで困るかも…」と明治時代の慎重な担当者が補足程度に台帳に書き留めていたのが始まりですかね。バージョン管理システムのない時代にソースコードの変更履歴をコメントアウトで残していた昔のプログラマーみたいだなとしみじみ感じました。

小字の表記はどうゆれるか ─愛知県知多郡のハザマ地名を例に─

西嶋佑太郎さん(@keilfoermig)の寄稿記事。小字を語る上で欠かせない表記揺れ問題に正面から挑んでいる記事です。僕は「結構揺れてるな〜」とスルーしがちなのですが、西嶋さんは資料や地域による揺れの傾向を徹底分析なさってます。感服。

最近、イリ地名の分布に関する研究で尾張に「杁」が多く三河に「圦」が多いという記事(愛知だけの文字?地名に残る“杁”の謎 - NHK名古屋)を読んで、表記揺れの地域性に関心を持ったばかりでしたが、そういやこの記事にも西嶋さんが出てきてましたね。

www.nhk.or.jp

常滑市の小字「たんぼ」の漢字字体の軌跡

同じく西嶋さんの寄稿記事です。「たんぼ」という小字に奇を衒って珍しい漢字をつけたことによって、みるみるうちに字体が変化していき、行政資料の漢字と現地住民が使う漢字が乖離してしまったり、誤った字体で Unicode に登録されてしまったりする数奇なストーリー。こういうの大好きです。

t.co

Twitterの地名界隈でも10年ぐらい前に話題になり「ちょっとたんぼの様子を見てくる」と言って街区表示板の写真を撮りに行く人がちらほらいましたね。懐かしい。

記事中で筆者が地籍図や旧土地台帳を

地名漢字が変化する培養装置

と表現していて、言い得て妙だなと感じました。

ちなみに僕も以前、滋賀県栗東市坊袋字切挊の旧土地台帳を紐解いたことがあり、漢字変化の "培養" 過程を目の当たりにしたことがあります。

地名漢字の変化は興味深いですが、同時に本来の命名意図が失われゆく底知れぬ恐ろしさがありますね……

大規模公共事業に沈んだ地名 ─東京府南葛飾郡における荒川放水路を例に─

関東小字地図管理人のおさるさん(@osaru_san1, 現 @koaza_net)の寄稿記事。荒川放水路の開削によって川底に沈んだ小字地名が紹介されています。字大町、字蹴上、字谷部沼、字鎌田、字三反田、字経塚、等々、河川の中にたくさんの小字名が存在するのを見ると「ここにも昔は人々の営みがあったのだな…」と郷愁的な感情になります。

別の場所ですが以前ダム湖に沈んだ小字も紹介されていました。

この手の失われた小字はやはり単なる小字一覧ではなく地図上にプロットされることでぐっと胸に迫ってきますね。

小字一覧

角川日本地名大辞典 滋賀県』付録「小字一覧」の補完 ─『土地字取調書』をもとに─

アツジンさん(@atsatsatsa)の寄稿記事。角川の小字一覧で欠落している滋賀郡(現在の大津市の一部)を補完してくれたのだろうな、ありがたやありがたや〜と思って読んでみたら、滋賀県全域の不足小字を補完していて目ん玉飛び出ました。マジか。

角川の小字一覧のフォーマットを完全再現している点も芸が細かくて最高です。


角川日本地名大辞典 滋賀県』小字一覧のオマージュ。かなり再現度が高い。

本稿で用いた資料『土地字取調書』の撮影は風霊守氏(@fffw2)と分担して実施した.ここに同氏に対して深謝の意を表する.

どういたしまして。同郷の小字研究家(実は中学・高校・大学が同じ)として微力ながら協力させていただきました。土地字取調書全頁を角川小字一覧と比較して欠落分数万文字を全部打ち込んだアツジン氏の並々ならぬ努力とは比になりませんが。

『官報検索!』を利用した官報告示からの小字名集作成の試み ─島根県の失われた小字を求めて─

ひめさんの寄稿記事2本目。小字一覧が乏しい島根県の小字を官報全文検索から抽出する画期的なチャレンジ。島根県は約8割が森林であり、保安林関係の告示に小字が現れやすいという特徴があるようです。

最終的に島根県の小字約16000件を抽出できたようで、十分な成果だと言えます。紙面の都合上、本誌には研究成果の一部である鹿足郡(かのあしぐん)の小字が列挙されていました。それでも25頁に及ぶ圧倒的なボリューム…!

人力では到底無理な作業量なので、やはり技術力はこれからの小字研究には不可欠ですね。

小字地図

デジタル小字地図の作り方

本誌の主宰である小林護さん(@oigawa2)の寄稿記事。紙媒体の小字地図からデジタル小字地図を作る方法について簡単に紹介しています。

Google マイマップでも簡易なデジタル小字地図は作れますが、やはり紙資料のスキャンデータをジオリファレンスして地図に重ね合わせたり、昔の航空写真と比較して精度を高めたりするためには GIS ソフトウェアの利用が欠かせません。

  1. 紙資料のスキャンデータをジオリファレンス
  2. 小字界をなぞってポリゴン化
  3. 航空写真と重ねてポリゴンを補正

というのが基本手順であるとのこと。僕も小字地図を作るときは基本的にこの手順を踏んでいます。

記事を読む限り、どうやら小林さんは全域の小字界をなぞりきったあとで航空写真を用いた補正過程に入るタイプのようですね。僕は小字ひとつずつに対して 2.ポリゴン化 → 3.補正 のループを回す手順でやっていて、何度もレイヤー切り替えが発生していて手間でしたので、次回の小字地図作成のときには小林さんの手順を実践してみます。

草津市小字地図ができるまで

風霊守(@fffw2)の寄稿記事。僕です。人生初の寄稿記事でして「これが出版されて、国立国会図書館にも納本され、自分の死後も未来永劫生き続けるのだな」などと大仰に考えてしまい、必要以上に緊張しました(考えすぎ)

題材は拙作『草津市小字地図』の十余年にわたるメイキングストーリーです。

fffw2.hateblo.jp

物語の序盤では、僕が小字と出会った少年期のエピソードから始まり、小字のどこに魅了されたのか、なぜ小字地図を作ろうと思ったのか、という冗長な自分語りが展開されています。どうか寛大な心でご笑覧ください。

メインパートでは、どのように基礎資料を入手したのか、小字地図を作る上での数多の困難をどのように攻略していったのかといった具体的なエピソードを豊富に紹介しています。特に小字地図に興味があるけど作り方がわからないという人や、小字地図を作っているけど基礎資料の精度が低くて難儀しているという人に本記事が届き、小字地図作成の一助となれば幸甚です。

まとめ(宣伝)

小字特集号、永久保存版です!
BOOTHで販売されているので興味のある方はぜひお読みください。

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藁にもすがる思いで『エンジニアのための時間管理術』を読んだ

最近仕事もプライベートもやりたいことが多くてタスクがあふれかえっているので、藁にもすがる思いで O'Reilly から出版されている『エンジニアのための時間管理術』を読んでみました。読書メモと自分の感想を記録しておきます。


はじめに

著者は Thomas A. Limoncelli 氏。タイムマネジメントが得意なシスアドおじさん。Limoncelli というラストネームが珍しい気がしたので調べてみたところイタリアのレモン・リキュール Limoncello(リモンチェッロ)の複数形でした。仲間にジンとかウォッカとかいそう。

それでは、深く腰掛けて、手を外に出さないで、安全バーをおろして楽しんでください。Tom がタイムマネジメントと健全なる世界へあなたをご案内します。


青山剛昌/小学館名探偵コナン(1)』より引用)

第1章:タイムマネジメントの原則

この本全体の軸となる6つの原則です。

  1. タイムマネジメント情報を1箇所にまとめる
  2. 頭の片隅に置いておかず外部ストレージ(=メモ)に追い出す
  3. 日課(ルーチン)を定める
    • 無駄な意思決定プロセスを挟む時間が惜しいので
  4. 過去の経験則に裏付けられた自分の行動指針を持つ
    • 「早いに越したことはない」とか
  5. 割り込みは集中力の天敵なので最小限に抑える
  6. プライベートにも仕事と同じツールを使う

大体普段から心がけている内容です。特に 2. は効果的。頭の片隅にずっと置いておくと結局集中力の妨げになるので。最後の 6. は機密保持の観点でやめておいたほうがよいと思います。個人的に気になるのは 5. の割り込み対策。このあとの章で対処法が詳しく説明されるようなので期待。

第2章:集中と割り込み

割り込みタスクが入ると、そのあと元のタスクに戻るときに「思い出す時間」が余計にかかるので、タイムマネジメントにとって害悪でしかありません。顧客からの要求が割り込んできたときの対処法は

「委任」「記録」「実行」

の3つ。他に対処できる人がいれば「委任」し、緊急でなければ要求を「記録」し(頭で記憶はNG)、本当に緊急であれば即「実行」する、という三択です。どの選択肢を取るか冷静に判断することが大事。割と当たり前のことを言ってる気もしますが、自分の場合、緊急性を十分に考えず「ほぅ、確かにそれも気になる…」とつい割り込みタスクに気移りして「実行」しがちなので、肝に銘じておきたいです。

また、章末のコラム『とにかく着手する』では、じっくり集中してコメントを考える時間が取れるまで返信を後回しにしちゃう筆者友人の話が出てきて、まさに自分と重なるものがあったので、ドキッとしました。この手のタスクはつべこべ言わずにすぐ着手するに限るんですよね。巧遅は拙速にしかず。

余談ですが、ブログ記事の執筆もいつもなら自分に甘く「あとでじっくり余裕があるときに…」としがちなのですが、本書のコラムに刺激されて鉄は熱いうちに打たねばと思い、今回は読書後すぐに感想を書いています。

第3章:ルーチン

筆者こだわりのルーチンが14ページにわたってぎっしり紹介されていて、ちょっと多い(笑) 「毎週日曜日に給油する」は頻度高くないか?と感じたけど、車通勤だとそんなものなのだろうか。

良いルーチンを一度作っておくと、毎回の決定コストを省くことができ、創造的な活動に専念しやすくなるとのこと。僕の場合は重要度の高い定期タスクについては、忘れないようにスケジューラーやリマインダーで管理しているのですが、本書では重要度の低いタスクも(あんまりサボるとあとでツケが回ってくるので)ルーチン化すべきだと書いてありました。確かにその通りで、はっと気づいたら塵が積もって山になっていて苦しむことがしばしばあるので、もう少し瑣末なルーチンも積極的に増やしていきたいです。

第4章:サイクルシステム

筆者の考えた最強の時間管理術「サイクルシステム」の話です。

  1. 今日の会議・約束を除いた作業可能時間を計算する
  2. 今日やることの所要時間を見積もり、作業リストを作る
  3. 予定に取り組む
  4. 未完了タスクを翌日のリストに回す
  5. このサイクルを毎日繰り返す

画期的で目新しいアイデアを期待していましたが、意外と普通ですよね。TODO アプリで標準機能として実装されているレベル。まあ僕の場合、TODO アプリを起動すると毎日繰越タスクが 100 件ぐらい初期表示されているので、筆者の唱えるサイクルシステムを全然正しく実践できてないのは明らかなのですが。

第5章:作業リストとスケジュール

サイクルシステムの具体的な手法の話。2006年に出版された本なので紙の手帳や PDA(いにしえの情報端末)を使った実践方法が書かれていて隔世の感がありますね。PDAスマホに読み替えると現代人も理解しやすいです。

特に「処理しきれない作業」の攻略法は食い入るように読みました。

  • 優先順位の低い仕事を翌日に回す
  • 作業を小分けにする
  • 作業の範囲を狭める
  • 所要時間を多めに見積もる
  • 委任する
  • 優先順位を上司に確認する
  • 会議を欠席する
  • 残業する(最悪の選択肢)

何よりなんとなくで今日の作業を進めていくのではなく、1日の最初に10分程度の時間を確保して作業リストを作る ことがサイクルシステムの円滑な進行には欠かせません。つい PC を開くとすぐにメールチェックを始めてしまいますが、ぐっと堪えて、作業リストを作るまで他の作業を始めないように心がけなくてはいけませんね。

第6章:カレンダーの管理

カレンダーに予定を書き込んでおくと役立つ。あたりまえ体操

第7章:人生の目標

目標を明確にしておかないと、どこを目指して努力すればよいのかわかりません。仕事とプライベートのそれぞれで、ひと月、1年後、5年後の目標をリストアップし、優先順位をつけて、達成に必要な手順を書き出しておき、「次の手順」を作業リストに追加することを筆者は推奨しています。(そして、月に一度、目標と手順を見直します)

 とにかくそれらをリストアップしてください。終わるまで待っていますから。本当です。待っています。表が完成するまで、次の段落には進んではなりません。あなたの頭の中ではなく、実際の紙にリストアップしてください。
 それらをリストアップしませんでしたね。いつかこの章をもう一度読んだときに表を埋めればいいと考えましたね。本書のすべての演習には、共通点が1つあります。それは、実際にやってみなければ、うまくいかないことです。ですから、今すぐ紙を取り出して、書き始めてください。

と、ここまでしつこく念押しされました。まあ、まだ書いてないんですが。

第8章:優先順位

優先順位に関するノウハウが詰まっている章。めちゃ有益。

  • 簡単・効果大 > 難・効果大 > 簡単・効果小 > 難・効果小 の順で優先
  • 難・効果大 より 簡単・効果小 を進めたくなるが、難・効果大 に挑戦する社員のほうが優遇されがち
  • 顧客の要求を優先したほうが、顧客満足度が高まって得。
  • 上司の要求は特別に優遇して最優先で対応。要求の裏には自分が知らない大きなプロジェクトとの依存関係があることが多いため(+上司評価が上がって給与増額にもつながる)

第9章:ストレスの管理

休憩しよう。深呼吸しよう。いまわの際の言葉が「もっと仕事の時間を増やせばよかった」という人はいない。

  • 本当に負担が重くて立ち行かなくなったら上司に相談
  • 休暇を取ってリラックス(旅先にノートPCを持って行くな)

ストレスを抱えていると仕事の効率が落ちるので、時間管理術の観点でも休暇は大事。「休暇を満喫するには、12〜14日は必要です」と書いてあって、アメリカとの文化の差を感じました。丸2週間休んでみたいものです。

第10章:電子メールの管理

メールに忙殺されないよう適切なフィルタ設定が大事。古いメールに価値はないので、どんどん削除しよう!という話には全く共感できず(2006年当時はストレージが貧弱だったのかな)

第11章:時間の浪費

しょーもない作業、不要なメーリス、どうでもよい雑談、迷惑なセールス、無駄な会議、等々、時間の浪費はどんどん排除していこうという話。僕も最近は任意参加の会議には(同調圧力に屈さず)極力参加しないようにしてます。

本筋とは関係ないですが、時間の浪費の話の中で、SNS ではなく「掲示板やUsenet」が出てきたり、「DVD を郵送でレンタルできる Netflix」が出てきたりして、インターネット考古学的な観点でも興味深かったです。

第12章:文書化

最近は Wiki という便利なテクノロジーがあって… と前時代的な話が淡々と進むので、現代人は読み飛ばしても良い章だと思います。ちなみに筆者は「Wiki」という名前が気に食わず「たとえ鉛を金に変えようとも、あのふざけた名前のシステムは絶対に使用しない」と3年間 Wiki を無視していたそうです。

第13章:自動化

正直、竜頭蛇尾な感じで、第10章以降は流し読みでもよいと思います。本章では自動化が便利だというエンジニアにとっては当たり前の話が書かれています。Makefiletcpdump の例はシスアド色強め。現代だと Python による自動化なんかを別の本で勉強したほうがよいです。

おわりに

最後に、本書のテクニックを実践して手に入れた自由時間は、仕事ではなく愛する家族のために使うべきだと締められていました。良い話。

行宗春意さん、お忘れ物が届いてますよ。

江戸時代の忘れ物

草津宿本陣(滋賀県草津市)で2019年に江戸時代の忘れ物(失念物)が発見されたニュースがありました。土蔵内の箪笥の引き出しに全18点の忘れ物が保管されており*1、その中でも特に新選組の忘れ物である煙管(キセル)入れは注目を浴びました。

www3.nhk.or.jp

今回、『広報くさつ』2024年6月号の歴史コラムを読んでいて、新選組の陰に隠れたその他の忘れ物の1つに興味を惹かれました。

田中七左衛門本陣に残された膨大な歴史資料の中でも特にユニークなのが、全18点の「忘れ物」です。(略)例えば2点が残る「鍵」(略)紙札によると「土州藩(土佐藩)」の行宗春意(ゆきむねはるおき ※ふりがなは推測)という人物が草津宿内の合羽屋という旅籠に忘れたもののようです。「庭に落ていたと子供箒ひろい候(原文ママ)」と、発見時の状況まで書き留められていました。
 

「行宗春意」という持ち主の名前まではっきりと書いてあるのです。この行宗さんは一体どんな人物だったのか、子孫はいるのか、もし子孫がいたら「忘れ物が草津宿本陣に届いてますよ」と教えてあげたい、そんな気持ちがふつふつと湧いてきました。

行宗春意さんはどこのどなたなのか

まず Google 検索してみましたが……

"行宗春意"との一致はありません。

おそらくこのブログ記事を投稿した後は Google 検索結果は1件になっていることでしょう。

さて続いて国立国会図書館デジタルコレクションで検索してみました。すると1件ヒットしました!

山内神社高知県高知市)の土佐山内家宝物資料館に所蔵されている『幕末維新』という書物に行宗春意さんの名前がありました。


山内家史料刊行委員会『幕末維新』第12編 (第十六代豊範公紀 明治二年一月一日~明治三年二月末日)(国立国会図書館デジタルコレクション) p.154 より引用

茶道に関する内容のようです。明治時代の手書き文書にしては比較的読みやすい字で書かれているので、なんとか読み取れそうです。

六日茶道ノ蓄髪ヲ許ス
明治二年記録四月六日
 
一 御茶道頭始御坊主共左之通被仰付可然之詮議之上……今日御茶道頭行宗春意役場へ招端書相渡御近習懸り参政御屋敷御用役等へ以切紙及通達食貨懸り参政之を書付夫夫相渡……
 
……此度御詮議振を以御茶道頭始御坊主共蓄髪被差明之尤髷致候儀を不被成束髪たるべき事……

明治の世になって茶道関係者の蓄髪(髪を伸ばすこと)を認めるお達しが出たことを受け、御茶道頭である行宗春意さんを役場へ招いて文書を渡した、といった内容だと思われます。行宗春意さんが土佐藩の茶道頭だったことがわかりました。

「行宗 茶道」で再び Google 検索すると、

行宗桃源宗行 - 茶人で先祖は大忍庄西川城主、のち長宗我部家臣 - 南国土佐へ来てみいや というブログ記事がヒットしました。

行宗桃源宗行(ゆきむね とうげん むねゆき)は、文政6年(1823)に土佐郡小高村(現・高知市)父・五代目桃源の子として生まれる。80石取りの代々茶の湯に関わってきた藩士の家で、行宗春次(4代目)、桃源(5代目)(渕魚・新柳斎)と続く。桃源は父から石州流の茶の湯を受け継ぎ、さらに江戸在勤の折に千家の弧峰庵・川上不白に入門し、その系統の茶道を深めた。幕末から明治初期にかけて、高知市の庶民の間に、江戸千家流をひろめた人である。明治15年(1882)に60歳で没。
【参考・引用】 『高知県人名事典 新版』 高知新聞社

引用の引用で恐縮です。ここに行宗春意さんは出てきませんが、行宗春次という似た名前の人がいることから親戚ではないかと推測できます。時代的に行宗桃源宗行に次ぐ6代目あたりが行宗春意さんだったのではないでしょうか。

今回の調査でわかったのはここまで。茶道の名家とのことなので、現代まで脈々と続いているかと思ったのですが、残念ながら子孫と思しき人物までは辿り着けませんでした。このブログ記事が偶然子孫の目に触れて、ご先祖様が落とした鍵が遠く近江の地に遺失物として保管され続けていることが伝われば幸いです。

関連記事

草津宿本陣については、友人に草津の街を案内したときの記事でも触れています。こちらも良ければお読みください。

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暗記用チェックペンはアルカリで無色化できる

暗記用チェックペンで落書きされた

やられました。

犯人はいたずらっ子の1歳児。お父さんが目を離した隙にシーツに悠然と落書きをしていました。よりによってゼブラの暗記用チェックペンなので、強烈な濃い緑色のシミがついてしまってます。

どうやら水性ペンではないようで水拭きしても落ちません。

はっ、そういえば昔「チェック消しペン」たるものがあった気がするぞ…!

これです。

インクの色を無効化する特殊能力をもつペンです。一度チェック消しペンで線を引いた場所にはもう二度と緑色の線を引くことはできないという最強っぷり。

裏面を見てもインクの原料は表示されておらず正体は謎。エタノールとかそんな安っぽいものではないと思うんですが、一体どんなからくりを使っているのでしょうか。

公式サイトにも説明が載っておらず苦戦の予感がしましたが、企業秘密ということはもしや特許か?と角度を変えて調べてみたところ、すぐに暗記用チェックペンに関する特許が見つかりました。

「特許番号 6606886 暗記用ペン及び暗記用ペンセット」

https://ipforce.jp/patent-jp-B9-6606886

この特許に「チェック消しペン」の原理も明記されています。

例えば使用者によって確実に暗記できたと認識される着色箇所Cなど、着色シート1により視認され得なくする必要が無くなった着色箇所Cに対しては、消色ペン3を用いることにより容易に消色させることが可能である。具体的に説明すると、第三のペン先31を用いて着色箇所Cに対し消色液33を塗布すると、溶媒33bは揮発或いは蒸発するものの紙Pの表面には第一のインク23よりも高いpHを呈する消色剤33aが付着する。これにより第一のインク23のpHも高くなり、その結果当該第一のインク23の特性により、緑色から透明へと消色する。

どうやら pH が高いと緑色から無色に変化する ようです。リトマス紙やフェノールフタレインなどと同じ原理なのですね。

暗記用チェックペンはアルカリで落ちるのか?

ノートにチェックペンで緑色の線を引き、アルカリ性の液体としてキッチンハイターを塗布してみました。結果はご覧の通り。

見事に無色化に成功しました!!素晴らしい。

これで我が家のシーツの緑色のシミも無色化できますね。

早速ハイターをシーツにシュッシュッと吹きつけてみました。その瞬間、みるみるうちに緑色が消えていき…… あ、あれ?? なんか周りの灰色も様子がおかしいぞ!!?

うわああああああああああああああああああああああああ

みてね無料版用にffmpegで動画を3分ごとに分割する

家族アルバムアプリ「みてね」最高ですよね。愛用しています。

無料版だと動画アップロードに3分制限があるので、長尺の動画を無料枠でアップロードしたいときは3分ごとに分割する必要があります。以前は iPhone で動画ファイルを必要な数だけ複製して各々3分になるように手動でトリミングしていたのですが、iPhone の UI で秒単位での微調整をするのが結構手間でした。

そこで神コマンド ffmpeg です!

ffmpeg -i input.mp4 -c copy -f segment -reset_timestamps 1 -segment_time 176 ./output%02d.mp4

このコマンドを叩くだけで一発で3分ごとに動画ファイルを分割できます。

ffmpeg コマンドのインストール方法は各自ググってください。Mac で Homebrew を使っていれば brew install ffmpeg でインストールできるので楽です。Windows だと若干面倒かも。

何してるかわからないと怖いと思うので、使ってるオプションの意味も軽く補足。

  • -i input.mp4:入力ファイルを指定
  • -c copy:このオプションを使うと高速(再エンコードせずそのままコピー)
  • -f segment:複数ファイルに分割
  • -reset_timestamps 1:分割後のファイルのタイムスタンプをリセット。これを指定しないと先頭に空白が入った動画ファイルが生み出される。
  • -segment_time 176:176秒ごとに分割(180秒を指定したら181秒の動画になった)。動画ファイルのキーフレーム間隔に依存して指定秒数ぴったりにはならないので、各自ご自由に微調整を。
  • ./output%02d.mp4:出力ファイル名。%02dは2桁の連番。

有料版のみてねプレミアムに加入すると、3分制限は撤廃されますが、それでも動画は10分までという上限があります。上記コマンドを-segment_time 600に変更すれば、10分ごとの動画分割もできるので、有料版みてね勢のかたも参考にしてください。

草津市小字一覧7(栗太郡老上村)

草津市小字地図』から小字名・読み・備考を抽出しました。小字名の検索・分析にご活用ください。

fffw2.hateblo.jp

草津市橋岡町の小字

字大町
(ヲゝマチ)
「柚ノ木」「大町」の合併字(字取調書)
字名林
(ナバヤシ)
「名林」「前田」の合併字(字取調書)
字庄司田
(シヨウヂタ)
「庄司田」「下ノ新溜池」「内海道」の合併字(字取調書)
字池ノ下
(イケノシタ)
字下新溜池
(シモノシンヤマダイケ)
地籍図では「下ノ新溜池」(溜の右上がツの略字)、字取調書では「下ノ新山田池」、登記情報では「下新溜池」。「溜」の略字を「山田」の縦書きと間違えたのだろうか。
補遺 [字取調書にあるが地籍図にない小字]
なし
[登記情報にあるが地籍図にない小字]
なし

草津市新浜町の小字

上屋敷
(カミヤシキ)
中屋敷
(ナカヤシキ)
字薮越
(ヤブコシ)
地籍図では「薮ノ越」、字取調書では「薮越」、登記情報では「薮越」「薮ノ越」
字北浜
(キタハマ)
字元北川崎
(モトキタガハサキ)
字南川崎
(ミナミカハサキ)
釜谷ノ内
(カマヤノウチ)
地籍図では「谷内」、字取調書・登記情報では「釜谷ノ内」
字開キ
(ヒラキ)
地籍図では「開」(略字)、字取調書・登記情報では「開キ」
字芋ヶ町
(イモガチヨ)
字尺迦野
(ジヤカノ)
地籍図では「釈迦ヶ野」、字取調書では「尺迦野」、登記情報では「尺迦野」「釈迦野」
字四ノ坪
(シノツボ)
字上川中
(カミカハラ)
地籍図・登記情報では「上川中」、字取調書では「上川原」
補遺 [字取調書にあるが地籍図にない小字]
13 字元川嵜
[登記情報にあるが地籍図にない小字]
なし

草津市南笠町の小字

字月法 地籍図・登記情報にあるが字取調書に記載なし。登記情報では笠山1丁目・南笠町・南笠東1丁目に属する。
字岩ヶ崎
(イハケサキ)
「岩ヶ崎」「南田」「領ノ越」の合併字(字取調書#1:イハケサキ)、「岩ヶ嵜」「南田」の合併字(字取調書#26:イハガサキ)
字中林
(サカハヤシ)
「南田」「氏神」「柿ソヘ」「由田」「中林」の合併字、読みが「サカハヤシ」だが「ナカハヤシ」の誤記だろう(字取調書)
字大田
(ヲゝタ)
堅田黒」「森⻆」「中林」「祭り田」「大田」の合併字(字取調書)
字鳩ヶ森
(ハトカモリ)
「杦ノ木」「久ノ木」の合併字(字取調書)
字大深ケ
(ヲゝフケ)
「鳩ヶ森」「芝田」「小深毛」「直」「弓田」の合併字(字取調書)。地籍図・登記情報では「大深ケ」、字取調書では「大深毛」
字池田
(イケタ)
「池田」「走リ折」「谷」「中林」の合併字(字取調書)
西海道
(ニシノカイドヲ)
西ノ海道」「⻆田」「ノキノヲ子」「五郎兵衛田」「地造田」「針ノ木町」「走リ折」の合併字(字取調書)。地籍図・登記情報では「西海道」、字取調書では「西ノ海道」
字堂ノ前
(ドヲノマイ)
「堂ノ前」「カキソヘ」「走リ折」「西之海道」「嶋合」「ハス池」の合併字(字取調書)
字風呂海道
(フロノカイドヲ)
「谷」「神明」「風呂海道」「穴口」の合併字(字取調書)、地籍図では風の中が点2つ(風の略字)
字北野
(キタノ)
「大市田」「戌亥⻆」「北野」「西ノ畑ケ」「天神林」「口芝田」の合併字(字取調書)
字大狭
(ヲゝハサマ)
「大狹」「丸セ町」の合併字(字取調書)、地籍図・字取調書では大狹(挟の旧字体
字中堂
(ナカノド)
「中ノ堂」「二石田」「但馬海道」「大狹」「椿ノ木」「宮田」の合併字(字取調書)。地籍図・登記情報では「中堂」、字取調書では「中ノ堂」
字大日
(ダイニチ)
「大日」「馬道」「大将軍」「木ノ下」「樋口」の合併字(字取調書)
字黒土
(クロツチ)
「谷」「白海道」「黒土」「平野」「千々ノ山」「六十歩」の合併字(字取調書)
字平野
(ヒロノ)
「平野」「大橋」「山中」「茶ノ四郎」「黒土」の合併字(字取調書)
字領木
(リヨヲギ)
「下池㞍」「畑ケ田」「領木」「馬道」の合併字(字取調書)
字木ノ下
(キノシタ)
「木ノ下」「赤金」「大将軍」「東浦」の合併字(字取調書)
字東寺
(トヲジ)
「東寺」「田中川」「ヲイツ田」「ナカレ」「小野」の合併字(字取調書)
字池ノ尻
(イケノシリ)
「池ノ㞍」「一メ渕」「御倉田」の合併字(字取調書)
字唐堀
(カラホリ)
「唐堀」「池ノ㞍」「二畝町」「新毛」の合併字(字取調書)
字烏尾
(カラスヲ)
「立用堂」「烏㞍(烏尾の誤記か)」「二ツ清水」「小野」「レンホ田」「茂ニノ木」の合併字(字取調書)
字田中川
(タナカガハ)
「田中川」「服部田」「五反田」「風呂田」「湯之中」の合併字(字取調書)
字法願田
(ホヲガンダ)
「法願田」「烏尾」「タナ」「神樂田」の合併字(字取調書)
字五反田
(ゴヲタンダ)
「五反田」「田中川」「觀音田」の合併字(字取調書)。地籍図では「三反田」、字取調書・登記情報では「五反田」
字三十六
(サンヂユロク)
「三十六」「湯中」「砂田」の合併字(字取調書)
字新毛
(シンケ)
字久ノ木
(クノキ)
地籍図・登記情報では「九ノ木」、字取調書では「久ノ木」
字水呑
(ミヅノミ)
字取調書#35「水谷(ミヅタニ)」はおそらく重複
深谷
(フカタニ)
字山口
(ヤマクチ)
字師子舞谷
(シシマイ)
表記ゆれが著しい。地籍図は「獅々舞谷」、字取調書は「師々舞」、登記情報は「師子舞谷」、公園名は「師子舞谷児童遊園」、橋梁名は「獅子舞橋」
字中芝田
(ナカシバダ)
字笹ノ口
(サゝノクチ)
登記情報では「笹ノ口」「笹之口」
字笠山
(カサヤマ)
地籍図では「笹山」、字取調書・登記情報では「笠山」
字新池
(シンイケ)
字笠堂
(カサドヲ)
字椿谷
(ツバキダニ)
補遺 [字取調書にあるが地籍図にない小字]
なし
[登記情報にあるが地籍図にない小字]
南笠町字開華

草津市野路町の小字

木瓜 地籍図では空欄。字取調書にも記載なし。登記情報では「木瓜原」。
字南田山 地籍図では「南山田」、字取調書には記載なし、登記情報では「南田山」。当地の稲荷神社に南田山古墳がある。国道1号の南田山バス停は字瓦屋のあたりにあり、場所が異なる。
字南桂
字静池 地籍図では「靜池」、字取調書には記載なし、登記情報では「静池」
字込坂
字黒鍬池 地籍図では「鍬池」、字取調書には記載なし、登記情報では「黒鍬池」
木瓜原池 地籍図ではここに「木爪原」(おそらく爪は誤字)と記載されている
字下北池
(シモキタイケ)
地籍図では「下池北」になっているが誤りだろう。字取調書・登記情報では「下北池」(「下北池」「静ケ」「川原」「一ケ坪」の合併字)。矢倉2丁目・西矢倉3丁目の登記にも存在。
字十条
(ジウジヲ)
地籍図では「十條」、字取調書・登記情報では「十条」(「十条」「川口」の合併字)
字沢
(サワ)
地籍図では「沢」、字取調書では「澤」(「澤」「瓦屋」の合併字)、登記情報では「沢」「澤」共に存在
字廣野
(ヒロノ)
地籍図では「広野」、字取調書・登記情報では「廣野」(「廣野」「百々」の合併字)
字茶屋後
(チヤノヲシロ)
「掛野伊」「茶屋後」の合併字(字取調書)
字培坂
(ハイサカ)
「培坂」「切戸川原」の合併字(字取調書)
字横土井
(ヨコドイ)
「横土井」「此ヶ谷」の合併字(字取調書)
字内山
(ウチヤマ)
「内山」「宮前」の合併字(字取調書)
字西浦
(ニシウラ)
「西浦」「鴨子」の合併字(字取調書)
字上北池
(カミキタイケ)
矢倉2丁目・東矢倉2丁目の登記にも存在
字池之尻
(イケノシリ)
地籍図では「池ノ尻」、字取調書・登記情報では「池之尻」
字金鉄落
(カナクソ)
字西之野
(ニシノノ)
字岡田
(オカダ)
字池之内
(イケノウチ)
地籍図では「池ノ内」、字取調書・登記情報では「池之内」
字姥ヶ尻
(ウバカシリ)
字榊差
(サカキダシ)
地籍図では「神差」になっているが誤りだろう。字取調書・登記情報では「榊差」
字玉水
(タマミズ)
字大ノ口
(ヲノクチ)
字蓮池
(ハスイケ)
観音堂
(クハンヲンドヲ)
字清水作
(シミスツクリ)
字砂池
(スナシケ)
字仮又
(カリマタ)
字荒田
(アラタ)
字東浦
(ヒガシウラ)
字新町
(シンマチ)
字萩之里
(ハギノサト)
字七廻リ
(ナゝマハリ)
地籍図と字取調書では「七廽リ」(廻の異体字
字小野山
(ヲノヤマ)
字笠ヶ谷
(カサガタニ)
字亀ヶ谷
(カメガタニ)
字吹谷
(フキタニ)
字サブ山
(サブヤマ)
地籍図・登記情報では「サブ山」、字取調書では「冷山」
字キヤラ谷
(キヤラタニ)
字小カス
(コヲカス)
字丸塚
(マルヅカ)
字アイヅリ谷
(アイツリタニ)
地籍図・字取調書では「アイツリ谷」、登記情報では「アイヅリ谷」
字石坂
(イシサカ)
字十禅寺
(ジユゼンジ)
地籍図では「禅寺」、字取調書では「十禪寺」、登記情報では「十禅寺」
字南池
(ミナミイケ)
字中山田
(ナカヤマダ)
字狸山
(タノケヤマ)
字御林山
(ゴリンザン)
字中島
(サカジマ)
字勇済谷
(ユサイダニ)
字牛ヶ町
(ウシミチ)
地籍図・字取調書では「牛ヶ町」、登記情報では「牛ヶ町」「牛道」
字三ヶ林
(サカハヤシ)
字大谷
(ヲゝダニ)
字挟間末崎
(マツサキ)
地籍図では「狹間未崎」(挟の旧字体)、字取調書では「未崎」だが読みが「マツサキ」なので「末崎」か。登記情報では「挟間」「末崎」共に存在。南草津駅建設以前は狭間池があった。
字鳥ヶ辻
(トリガツジ)
地籍図では「島ヶ辻」になっているが誤りだろう。字取調書・登記情報では「鳥ヶ辻」
字深尾
(フカヲ)
深尾八左衛門が造成した八左衛門池の跡地
字惣水
(ソヲスイ)
字片原
(カタハラ)
字瓦屋
(カハラヤ)
字葭池
(ヨシイケ)
地籍図と字取調書では葭が異体字(7・8画目がコ、9・10画目が几)
字新池
(シンイケ)
地籍図上、野路町に新池は2つ存在する。こちらは桜ケ丘1丁目の新池。字取調書には「新池」は1つしか記載されておらず、どちらの新池かは不明。
字新池
(シンイケ)
地籍図上、野路町に新池は2つ存在する。こちらは野路東3丁目の新池。野路東3丁目の登記情報では「新池」の他に「新ノ池」も存在。滋賀県公文書館蔵の野路村の村絵図(普請所調査絵図)にも「新ノ池」という記載が見られる。字取調書には「新池」は1つしか記載されておらず、どちらの新池かは不明。
補遺 [字取調書にあるが地籍図にない小字]
15 字妹ヶ谷, 33 字大堀池, 41 字割山, 50 字牛道, 55 字南田山, 57 字アヤツブリ谷, 59 字北池, 64 字枡池, 65 字寒山
[登記情報にあるが地籍図にない小字]
野路町字大堀池, 野路町字桝池

草津市矢橋町の小字

字寺ノ軒 地籍図・登記情報にあるが、字取調書にない。
字宮脇 地籍図にあるが、字取調書・登記情報にない。
字海道 1464番地のみで構成される小字。地籍図・登記情報にあるが、字取調書にない。
字横海道
(ヨコカイドヲ)
「横海道」「小豆田」の合併字(字取調書)、「横」は田が上に突き出ない異体字(地籍図・字取調書)
字馬池下
(ムマイケシタ)
「壱之坪」「二之坪」の合併字(字取調書)
字古池下
(フルイケシタ)
「島間」「有池下」の合併字(字取調書)
字一町田
(イチチヨダ)
「臺之上」「壹町田」の合併字(字取調書)。字取調書では「壱町田」、登記情報では「一町田」。地籍図では「町田」だがおそらく脱字。
字古池上
(フルイケノカミ)
「ゴミ取」「古池ノ上」の合併字(字取調書)。地籍図では「古池」、字取調書では「古池ノ上」、登記情報では「古池上」
字奥ノ沢
(ヲクサハ)
「日待田」「奥澤」の合併字(字取調書)、地籍図・登記情報では「奥ノ沢」、字取調書では「奥澤」
字鳩ヶ森
(ハトガモリ)
「森リ」「鳩ヶ森」の合併字(字取調書)
字南東浦
(ミナミヒガシウラ)
「樋之㞍」「南東浦」の合併字(字取調書)
字大張
(ヲゝバリ)
「三間」「大張」の合併字(字取調書)
字間田
(マダ)
「間田」「スゴ」の合併字
字吉田
(ヨシダ)
「吉田」(上は土)「舩橋」の合併字(字取調書)
字開田
(カイデン)
「開田」「駒ノ口」(駒の右が勺)の合併字(字取調書)、地籍図では「開」が略字。字取調書No.12とNo.45で重複して記載されている。
字内海道
(ウチカイドヲ)
「青田山」「内海道」の合併字(字取調書)。地籍図では「内浦道」だが誤記だろう。字取調書・登記情報では「内海道」
字崎出
(サキデ)
「崎出」「正高寺嶌」の合併字(字取調書)、地籍図では「嶋出」、字取調書・登記情報では「崎出」
字人宿り
(ヒトヤドリ)
「本田」「人宿り」の合併字(字取調書)
字中林
(ナカハヤシ)
「中林」「樋之口」の合併字(字取調書)
字位野
(クライノ)
「瀬ケ溝」「位野」の合併字(字取調書)
字羽子敷
(ハゴシキ)
「尻笠」「羽子敷」の合併字(字取調書)
字狭間
(ハサマ)
「神殿海道」「狹間」の合併字(字取調書)、地籍図・字取調書では「挟」が旧字体
字鎌拼
(カマカラゲ)
「本田」「鎌拼」の合併字(字取調書)。地籍図では字横枕になっているが誤りだろう。矢橋町の登記に字横枕は存在しない。地番をもとに旧土地台帳で確認したところ字鎌拼だった。現地住民に対する聞き取り調査でも字鎌拼であることを確認済み。
字子守前
(コモリマヱ)
「枩原」「子守前」の合併字(字取調書)
字北萱
(キタカヤ)
「庚申塚」「七畝割」「北萓」の合併字(字取調書)、地籍図・字取調書では「萱」が異体字の「萓」
字八六
(ハチロク)
「八六」「橋詰」(詰の右が告、異体字)の合併字(字取調書)
字脇田
(ハキノダ)
「椿原」「脇田」(脇の右が刀3つ、異体字)の合併字(字取調書)
北浦町
(キタウラチヨ)
「新屋敷」「北浦町」の合併字(字取調書)
字寺ノ前
(テラマイ)
「細野」「寺ノ前」の合併字(字取調書)、地籍図・登記情報では「寺ノ前」、字取調書では「寺前」
字岩田
(イハデン)
「弓釣田」「岩田」の合併字(字取調書)
字新開
(シンカイ)
「新開」「黒鉾」の合併字(字取調書)、地籍図では開は略字。企業データベースによると(株)西日本技術コンサルタントの所在地が字御種子池649番地となっているが、地籍図では649番地は字新開に含まれる(地籍図に字御種子池はない)
字川上
(カハカミ)
「上萓田」(「萱」の異体字)「川上」の合併字(字取調書)。矢橋町ではなく新浜町の登記に存在。
字駒ノ口
(コマノクチ)
地籍図・登記情報では「駒ノ口」、字取調書では「駒之口」(駒の右が勺、異体字
字中庄司
(ナカシヨシ)
字池之内
(イケノウチ)
地籍図・登記情報では「池ノ内」、字取調書では「池之内」
字高倉
(タカクラ)
地籍図・字取調書では高が髙(はしご高)
字名林
(ナバヤシ)
字殿坪
(トノツボ)
地籍図では「殿坪」(殿の几がソ)、字取調書では「殿ノ坪」、登記情報では「殿坪」
字水曽呂
(ミヅゾロ)
字菊間野
(キクマノ)
中ノ沢
(ナカノサワ)
字寺田
(テラダ)
字新堂
(シンド)
字獅々田
(シゝダ)
字花田
(ハナダ)
字馬ノ座
(ムマノザ)
地籍図・登記情報では「馬ノ座」、字取調書では「馬之𫝶」
字春日田
(カスガダ)
字北船橋
(キタフ子バシ)
地籍図・登記情報では「北船橋」、字取調書では「北舩橋」
字五町目
(ゴチヨメ)
字臼森
(ウスモリ)
字勅使ノ岡
(チヨクシノヲカ)
地籍図では「勅使ノ岡」、字取調書では「勅使之岡」、登記情報では「勅使ノ岡」「勅使岡」
字森脇町
(モリハキチヨウ)
地籍図では「森脇」、字取調書では「森脇町」(脇の右は刀3つ)、登記情報では「森脇」「森脇町」
字東出町
(ヒガシデマチ)
字城ノ前町
(シロノマヱチヨ)
地籍図では「城前町」、字取調書では「城之前町」、登記情報では「城ノ前町」
字西出町
(ニシデマチ)
地籍図では「西前」、字取調書・登記情報では「西出町」
字浜之町
(ハマノチヨ)
地籍図では「浜ノ町」、字取調書では「濵之町」、登記情報では「浜之町」
字浦浜
(ウラノハマ)
地籍図・登記情報では「浦浜」、字取調書では「浦之濵」
字大久保町
(ヲゝクボチヨ)
字二町目
(ニチヨメ)
地籍図・登記情報では「二町目」、字取調書では「貮町目」
字三町目
(サンチヨメ)
字四町目
(シチヨメ)
字大将軍
(ダイシヤグン)
地籍図・字取調書では大將軍(将の旧字体
字大海道
(ダイヂゴヲ)
字東浦
(ヒガシウラ)
字河岸
(カハキシ)
地籍図・登記情報では「河岸」、字取調書では「川岸」
字百井田
(モゝイダ)
字門脇
(カトハキ)
地籍図では門は略字
字古堂
(フルドヲ)
字美濃街道
(ミノカイドヲ)
地籍図では「美濃街道」、字取調書では「美濃海道」(美の大が火、異体字)、登記情報では「美農海道」「美濃街道」
字野神
(ノカミ)
字樋ノ尻
(ヒノシリ)
地籍図・登記情報では「樋ノ尻」、字取調書では「樋之㞍」
字鑓田
(ヤリデン)
地籍図では𨯯田(鑓の遣を遺にした異体字
字串垣野
(クシカキノ)
矢橋町ではなく新浜町の登記に存在
字花ノ木
(ハナノキ)
地籍図では「袋ノ木」、字取調書・登記情報では「花ノ木」
字馬場
(ババ)
字畑ケ田
(ハタケタ)
児童遊園の名称、位置及び利用開始の期日に関する公告(平成5年3月1日)によると、矢橋花ノ木児童遊園の所在地が字畑ケ田965番12、966番8、字浮位野1040番5になっている。1040番地は地籍図では字畑ケ田に含まれる(地籍図に字浮位野はない)
萱田
(カヤタ)
地籍図・字取調書では萓田(萱の異体字
字南船橋
(ミナミフナバシ)
地籍図では「南船橋」(橋が木偏にはしご高の異体字)、字取調書では「南舩橋」、登記情報では「南船橋
補遺 [字取調書にあるが地籍図にない小字]
48 字南宮腰, 51 字八幡前, 74 字御種子池, 78 字浮位野
[登記情報にあるが地籍図にない小字]
矢橋町字浮位野, 矢橋町字御種子池, 矢橋町字海田, 矢橋町字帰帆(矢橋帰帆島の新設小字), 矢橋町字八幡前

草津市小字一覧6(栗太郡草津村)

草津市小字地図』から小字名・読み・備考を抽出しました。小字名の検索・分析にご活用ください。

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草津市草津町の小字

字大場南
字大丸
(ヲゝマル)
字尾丸
(ヲマル)
字小二股
(コブタマタ)
地籍図では股の右上がソの異体字
字角寺
(スミテラ)
地籍図では角の下が突き出る異体字
字土立
(ドタチ)
字下砂原
(シモスナハラ)
字中砂原
(ナカスナハラ)
字上砂原
(カミスナハラ)
字高樋
(タカビ)
地籍図では髙樋(はしご高)
字膳棚
(ゼ々タナ)
字上戸苅
(カミトガリ)
字中戸苅
(ナカトガリ)
字中ノ町
(ナカノチヨ)
地籍図・登記情報では「中ノ町」、字取調書では「中之町」
字菱池
(ヒシイケ)
字下戸苅
(シモトガリ)
字土龍
(ウゴロモチ)
地籍図では「土竜」、字取調書では「土瀧(朱消し)土龍ト改称」、登記情報では「土龍」
字横田
(ヨコタ)
地籍図では「楢田」(楢の右上はソ)、字取調書・登記情報では「横田」
字五反田
(ゴタン田)
字北松木
(キタマツキダ)
地籍図では「北松ノ木田」、字取調書・登記情報では「北松木田」
字上御田伝
(カミヲンダデン)
地籍図・登記情報では「上御田伝」、字取調書では「上御田デン」
字上三町塚
(カミサンチヨツカ)
字東横町
(ヒガシヨコマチ)
地籍図では横の由が田
字下三町塚
(シモサンチヨツカ)
字知仙坊
(チセンボヲ)
字下御田伝
(シモヲンダデン)
地籍図・登記情報では「下御田伝」、字取調書では「下御田傅」(傅は伝の旧字傳の俗字)
字的場
(マトバア)
字込田
(コミダ)
字彼岸田
(ヒガンダ)
字寺田
(テラダ)
字崩
(クヅレ)
字一ツ橋
(ヒトツバシ)
字南松木
(ミナミマツキダ)
地籍図では「南松ノ木田」、字取調書では「南枩木田」(枩は松の俗字)、登記情報では「南松木田」
字下野田
(シモノダ)
字上野田
(カミノダ)
字キロメキ
(キロメキ)
字東鐘突
(ヒガシカ子ツキ)
地籍図と字取調書では「東鐘突」(突の旧字体)、登記情報では「東鐘突」
字西鐘突
(ニシカ子ツキ)
地籍図と字取調書では「西鐘突」(突の旧字体)、登記情報では「西鐘突」
字高畑
(タカハタ)
地籍図では髙畑(はしご高)
字上門田
(カミカドタ)
地籍図では門は略字
字下門田
(シモカドタ)
地籍図では門は略字
字大門
(ダイモン)
地籍図では門は略字。矢倉1丁目・東矢倉1丁目の登記にも存在。
字宮町
(ミヤマチ)
字六町目
(ロクチヨメ)
地籍図では「六丁目」、字取調書・登記情報では「六町目」
字五町目
(ゴチヨメ)
地籍図では「五丁目」、字取調書・登記情報では「五町目」
字四町目
(ヨンチヨメ)
地籍図では「四丁目」、字取調書・登記情報では「四町目」
字三町目
(サンチヨメ)
地籍図では「三丁目」、字取調書・登記情報では「三町目」
字二町目
(ニチヨメ)
地籍図では「二丁目」、字取調書・登記情報では「二町目」
字西横町
(ニシヨコマチ)
地籍図では西が覀、横の由が田
字一町目
(イチチヨメ)
地籍図・登記情報では「一丁目」、字取調書では「壱町目」
字射場ノ前
(イバノマヱ)
地籍図では「射場前」、字取調書・登記情報では「射場ノ前」
字北中ノ町
(キタナカノマチ)
地籍図・登記情報では「北中ノ町」、字取調書では「北中町」
字六ノ坪
(ロクノツボ)
字籾干場
(モミホシバ)
字菰原
(コモハラ)
字上中ノ町
(カミナカノマチ)
字下中ノ町
(シモナカノマチ)
字東森部
(ヒガシモリベ)
字北森部
(キタモリベ)
字犬ヶ町
(イヌガチヨ)
字池尻
(イケシリ)
地籍図では「池ノ尻」、字取調書では「池尻」
字筋違
(スシタガイ)
字糠田
(ヌカダ)
字上魚ノ前
(カミウヲノマヱ)
字竹ヶ尻
(タケガシリ)
地籍図では「竹ノ尻」、字取調書・登記情報では「竹ヶ尻」
字塚ノ町
(ツカノマヱ)
地籍図では「塚之町」、字取調書では「塚ノ町」
字下魚ノ前
(シモウヲノマヱ)
地籍図では下𩵋ノ前(魚の異体字
字南森部
(ミナミモリベ)
字南ソブ田
(ミナミソブダ)
字北ソブ田
(キタソブダ)
字八町縄手
(ハチチヨナハテ)
地籍図では「八丁縄手」、字取調書・登記情報では「八町縄手」
字堂ノ後
(ドヲノヲシロ)
字下リ葉
(サガリハ)
字上高添
(カミタカソヱ)
地籍図では上髙添(はしご高)
字下高添
(シモタカソヱ)
地籍図では下髙添(はしご高)
字北下司
(キタシモツカサ)
字蔵海道
(クラカイドウ)
地籍図では「蔵街道」、字取調書・登記情報では「蔵海道」
字五位田
(ゴイデン)
字壱町田
(イチチヨダ)
地籍図では「一町田」、字取調書・登記情報では「壱町田」
字堂海道
(ドカイドウ)
地籍図では「堂街道」、字取調書・登記情報では「堂海道」
字宮ノ後
(ミヤノウシロ)
字新福寺
(シンフクジ)
登記情報では「新福寺」の他に「神福寺」も存在
上蓮
(カミハスダ)
字下蓮田
(シモハスデン)
字駒坂
(コマサカ)
字持生
(モチブ)
地籍図では「持主」、字取調書では「持主(朱消し)持生ト改称」、登記情報では「持生」
字南下司
(ミナミシモツカサ)
字大向
(ヲゝムカイ)
字ダグ田
(ダグデン)
地籍図では「タブ田」、字取調書・登記情報では「ダグ田」
字猪子辻
(イノコツヂ)
地籍図では「子辻」、字取調書では「猪ノ子辻」、登記情報では「猪子辻」
字千束
(センゾク)
補遺 [字取調書にあるが地籍図にない小字]
28 字中島, 38 字新池, 56 字新町
[登記情報にあるが地籍図にない小字]
草津3丁目字中島, 東草津2丁目字赤根川, 東草津4丁目字新池

草津市大路井町の小字

字列草
(ツラクサ)
「ツラ草」「堤下(提ト)」の合併字(字取調書)
字馬田
(ウマダ)
「南馬田」の改称字
字世基
(ヨモトヒ)
「北ノ世基」の改称字(字取調書)。字取調書では「基」が「墓」になっているが読みと合わないので誤記だろう。
字殿町
(トノマチ)
「殿町屋敷」の改称字(字取調書)、地籍図では「殿」は右上がソの異体字
字北ノ町
(キタノマチ)
「屋敷」「町裏」「東町裏」の変更字の1つ(字取調書)。地籍図・登記情報では「北ノ町」、字取調書では「北之町」。
字中ノ町
(ナカノマチ)
「屋敷」「町裏」「東町裏」の変更字の1つ(字取調書)。地籍図・登記情報では「中ノ町」、字取調書では「中之町」。
字南ノ町
(ミナミノマチ)
「屋敷」「町裏」「東町裏」の変更字の1つ(字取調書)。地籍図では「南町」、字取調書では「南之町」、登記情報では「南ノ町」。
字新屋敷
(シンヤシキ)
「屋敷」「町裏」「東町裏」の変更字の1つ(字取調書)
字ヘラ田
(ヘラダ)
地籍図では「へら田」、字取調書・登記情報では「ヘラ田」
字砂田
(スナダ)
字穴田
(アナダ)
字一の坪
(イチノツボ)
地籍図・字取調書では「一ノ坪」、登記情報では「一の坪」
字走り馬
(ハシリムマ)
地籍図では小字名欠落。地番をもとに登記情報から小字名を特定。字取調書には記載あり。
字五位田
(ゴイデン)
字筋ヶ井
(スジカイ)
地籍図・登記情報では「筋ヶ井」、字取調書では「筋カイ」に朱書きで「筋違(しんにょうに麦、違の異体字)ト改ム」
字五反田
(ゴタンダ)
字神楽田
(カグラデン)
字神子作
(ミコヅクリ)
字一丁田
(イチチヨダ)
地籍図・字取調書では「一町田」、登記情報では「一丁田」
字横田
(ヨコタ)
地籍図では横の由が田の異体字
字水木
(ミツキ)
字荒墓
(アラハカ)
字取調書では「荒ハカ」に朱書きで「荒墓ト改」
字渕ヶ上
(フチガウエ)
字渋川東
(シブカハヒガシ)
字四ツ池
(ヨツイケ)
字東北ノ端
(ヒガシキタノハタ)
地籍図では「北ノ端」、字取調書では「東北之端」、登記情報では「東北ノ端」
字笠ノ庄
(カサノシヨ)
地籍図・登記情報では「笠ノ庄」、字取調書では「笠之庄」
字河原
(カハラ)
字取調書では「何原」に朱書きで「河原ト改ム」
字西北ノ端
(ニシキタノハタ)
地籍図では「北ノ端」、字取調書では「西北之畑」、登記情報では「西北ノ端」
字西浦
(ニシウラ)
字宿屋
(ヤトヤ)
字取調書では「ヤトヤ」に朱書きで「宿屋ト改ム」
字藤ノ木
(フジノキ)
地籍図・登記情報では「藤ノ木」、字取調書では「藤之木」
補遺 [字取調書にあるが地籍図にない小字]
なし
[登記情報にあるが地籍図にない小字]
大路1丁目字北西ノ端

草津市矢倉町の小字

字野池
字頓蓮池 地籍図では「頓池」、登記情報では「頓蓮池」、池名は「頓連池」(地理院地図・ため池マップ)、「頓蓮池」(明治6年矢倉村絵図:川通堤防用悪水路杁樋溜池道路橋梁之絵図)。ため池マップによると読みは「だんばすいけ」
字中池
字大池
字七反切
(ヒチタンキリ)
「七反切」「棟商」の合併字(字取調書)
字東室木
(ヒガシムロキ)
地籍図では「室ノ木」、字取調書では「元字 室木 改称字 東室木」、登記情報では「東室木」
字玄甫
(ゲンホ)
地籍図では「玄浦」、字取調書・登記情報では「玄甫」
字山田
(ヤマダ)
字稲干場
(イ子ホシバ)
登記情報には「稲干場」の他に「馬ノ池稲干場」も存在(合併字か?)
字堂ノ池
(ドヲノイケ)
字坊主東
(ボヲシユヒガシ)
字室ノ木
(ムロキ)
地籍図・字取調書では「室木」、登記情報では「室ノ木」
字三丁坊
(サンチヨボ)
地籍図では「三町坊」、字取調書・登記情報では「三丁坊」
字琵琶首
(ビハシユ)
字越の前
(コシノマヱ)
地籍図では「越ノ前」、字取調書では「越之前」、登記情報では「越の前」
字一仏
(イチブツ)
地籍図では「一仏」、字取調書では「一佛」、登記情報では「一仏」(草津市東矢倉1丁目)、「一佛」(草津市矢倉1丁目)
字南平
(ミナミヒラ)
南ヒラから改称(字取調書)
字金池
(カナイケ)
字石佛
(イシボトケ)
松原町
(マツワラチヨ)
地籍図では「松原町」、字取調書では「枩原町」
字南町
(ミナミチヨ)
字田町
(タマチ)
字新町
(シンマチ)
字北之町
(キタノチヨ)
地籍図・登記情報では「北ノ町」、字取調書では「北之町」
字中畠
(ナカハタ)
地籍図では「中畑」、字取調書では「中畑(朱消し)中畠ト改称」、登記情報では「中畠」
字池田
(イケタ)
字木ノ下
(キノシタ)
字茶屋浦
(チヤヤノウラ)
細田
(ホソダ)
字松原
(マツワラ)
字王子
(ヲ々シ)
字辻海道
(ツジカイド)
字射場後
(イバノシリ)
地籍図・登記情報では「射場後」、字取調書では「射場ノ後」
字古屋敷
(フルヤシキ)
字西浦
(ニシウラ)
字谷
(タニ)
字出屋敷
(デヤシキ)
字沢
(サハ)
地籍図・登記情報では「沢」、字取調書では「澤」
字佃
(ツクダ)
字轡
(クツハ)
字棟高
(ム子タカ)
地籍図・字取調書では「棟髙(はしご高)」、登記情報では「棟高」
字西沢
(ニシサハ)
地籍図では西が覀、字取調書では「覀澤」
字三ツ池
(ミツイケ)
字桧塚
(ヒノキツカ)
地籍図・登記情報では「桧塚」、字取調書では「檜塚」
字新池
(シンイケ)
字馬池
(ムマイケ)
登記情報には「馬ノ池稲干場」が存在(合併字か?)
補遺 [字取調書にあるが地籍図にない小字]
11 字大門, 13 字野々花
[登記情報にあるが地籍図にない小字]
東矢倉1丁目字野々花, 東矢倉2丁目字馬ノ池稲干場, 東矢倉3丁目字野上