ふれっしゅのーと

ふれっしゅのーと

趣味に生きる30代エンジニアが心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくるブログ

科学の進歩で実現したドラえもんのひみつ道具

NHKドラえもん50周年 みんなみんなかなえてくれる♪ ひみつ道具と科学」(2019/12/28放送)で、現代の科学で実現したドラえもんひみつ道具が特集されていました。

ドラえもん大好きだけど番組を見逃してしまったという人や未来のドラえもんファンのために、番組で紹介されていた20種類のひみつ道具を記事に残しておきます。若干こじつけっぽいものもある気がしましたが、未来の科学技術を予想して物語に描いていた藤子・F・不二雄先生の想像力には改めて感服です。

ほんやくコンニャク

→ 音声翻訳機

「ほんやくコンニャク」はドラえもんの代表的なひみつ道具なので、「音声翻訳機」が普及し始めた頃から「ほんやくコンニャク」が現実のものになったとよく言われてましたね。古代人や宇宙人と話せるという点ではまだまだ「ほんやくコンニャク」のほうが上位互換ですが。

トレーサーバッジ

GPS全地球測位システム

f:id:fffw2:20200111081330p:plain

のび太には、ぼくらのいる所がすぐわかるらしいよ。」
「うすっきみわるいなあ。どうしてわかるんだろ。」
(『ドラえもん(9)』「トレーサーバッジ」より)

「トレーサーバッジ」は、バッジ(トレーサー)を付けた人の位置情報がレーダー地図で見られるというひみつ道具です。まんまGPSですね。レーダー地図の画面移動や拡大縮小は古めかしいボタンやレバーなので、これは現実の科学技術(タッチパネル)の勝利だと思います。

続きを読む

夫婦で共有できる家計簿アプリをGoogleフォームで作ってみた

共働き夫婦なので公平性を期するために生活費は折半しているのですが、これをどう管理するかが結婚当初から問題でした。

  • 生活費折半問題の整理
    • 目的
    • 要件
  • Googleフォームで家計簿アプリをつくる
  • URLパラメーターで初期値を自動入力
  • フォーム編集用URLをスプレッドシートに追加する
  • まとめ
  • つづき

生活費折半問題の整理

目的

夫婦で生活費を折半したいが、支払いのたびに割り勘するのは大変なので、夫婦それぞれの支出額を管理して、夫または妻の負債がどれだけかを把握しておきたい。

要件

  • 夫婦それぞれがいつどこで何に何円使ったかを管理できる
  • 割り勘の要否を区別できる(個人的な支出は割り勘不要)
  • 「人参 90円」「たまねぎ 160円」「じゃがいも 150円」と品目ごとに細分化せずに「2019/11/06 食費 400円」とまとめて明細に載せられる
  • 必要に応じて備考を記入できる

Zaimやマネーフォワードといった大手の家計簿アプリは、クレジット連携できたりレシートスキャン機能があったりと魅力的だったのですが、割り勘の要否を管理できなかったり、明細が必要以上に細分化されてしまったりして、我が家の要件には合いませんでした。

結局、かゆいところに手が届くサービスが見つからず、結婚後1年間はExcelで運用していました。買い物するたびにパソコンの前に座ってExcelに入力するというのは続かず、やがて半年分ぐらいレシートを溜め込んでから一括でExcelに入力するようになったのですが、これが地獄でした。。

日頃からこまめに入力するには、入力コストが低くなくてはなりません。非機能要件として、レシートを貰ったその場でスマホから10秒程度で入力できるのが理想です。

どこかにちょうど良いアプリはないものか…

…あっ!そうだ、Googleフォームを使えば良いじゃないか!

続きを読む

20代最後の夜

時の流れは早いもので20代最後の日となりました。 明日は僕の30歳の誕生日であり、第一子の出産予定日です。

何か20代でやり残したことはないかと考えてみましたが、大体やりたいことはやってきた気がするので、焦る気持ちは不思議とありません。30代になってもマイペースに人生を楽しんでいきたいです。

思い返せば20代もいろいろありました。工学部の勉強もそこそこに古地図片手に歴史研究に夢中になったり、自室にヒメマルカツオブシムシが大量発生して共生の道を歩んだり、研究室の後輩がもぐもぐとセミを食い出したり、カナダの奥地でオーロラを見たり、就活したり、実家を出たり、結婚したり。なんだかんだで充実した日々を過ごしてきたのではないでしょうか。

f:id:fffw2:20191105215831p:plain
28歳の冬、カナダ・イエローナイフで見たオーロラ

20代を振り返るにあたり、Twitterを読み返していたら「あぁ、こんなことあったなあ。懐かしいなあ。」と、しみじみしてしまいました。何気ない日常をツイートしつづけていて本当に良かった、と改めて実感しました。僕の20代がちゃんと「記録」という形で詳細に残っていますからね。

はっ…!

そうだ!よく考えてみれば僕の20代のほぼすべては「Twitter」にあるんじゃないか!?大学2回生のときに始めて以来、1日も途切れることなく毎日ツイートしつづけてきました。一体20代のうちどれぐらいの時間をTwitterに費やしてきたのでしょうね。考えてみるとちょっと恐ろしくなります。

f:id:fffw2:20191105220707p:plain
「つぶやかなかった日数:0日」が燦然と輝く

Twitterではいろんな人と知り合ってきました。最初は同じサークルの友人や同じ学科の人だけでしたが、次第に同じ大学の人、同じ趣味の人、全く関係がないけど面白いツイートをしてる人、とどんどんフォローが増えていき、タイムラインが賑やかになってきました。フォロワーの影響で新しい趣味に目覚めることもあり、今の自分があるのはTwitterのおかげと言っても過言ではないかもしれません。

マクドナルドのフライドポテトの長さが正規分布になってるかを調べたり、「琵琶湖の水止めたろか」をシミュレーションしてみたりして、しばしばツイートが伸びることもありました。普段の生活では想像もつかないぐらいたくさんの人に自分のツイートを見てもらえ、Twitterの拡散力に甚だ驚いたものです。(余談ですが、琵琶湖の水を止めたツイートは上司の目にも止まり「こんなことするのあいつしかおらんやろ」ともれなくアカバレしましたw)

さて、まもなく30代という人生の節目を迎え、一児の父になろうとしています。ますます忙しくなっていきますが、これからもありのままの日常をツイートし、時々ブログを執筆しながら、自分の生きた「記録」をしっかりと残していこうと思いますので、みなさまどうぞよろしくお願いします!

―― いつか愛娘とこの記事を読み返すことを夢見て
令和元年11月5日 風霊守

漢検1級 2019年度第2回 自己採点結果

漢検1級 2019年度第2回(2019/10/20)を受検してきました。前回よりは解けた気がしていますが、果たしてリベンジなるのでしょうか。漢検協会が公開している標準解答をもとに自己採点していきます。

(一) 読み

1 さし
2 そじゅつ
3 せんけん
4 とうほん
5 こうしん
6 ばしゅう ばとう
7 どうひょう
8 へんち
9 せんしょく
10 しんい
11 げきしゅ
12 てんかん
13 へいとく へいとう
14 ゆうぜん
15 べんち
16 せっけん せったん
17 しょうじょ
18 しかい
19 てんねい
20 しんどう たんし

21 けぬき
22 あば
23 ここ
24 みずのえいぬ
25 や
26 あさげ あさがれい
27 と
28 こま
29 けず
30 さわ

6「馬絛」は仕方ないとして、13「弊竇」は今思えばケアレスミス。家に帰って再現解答を作るときに「あれ?これは『とう』なのでは…」と手が止まりました。

16「啜賺」は「せっけん」か「せつれん」か迷ったのですが「せったん」でした。「賺」は宥め賺す(なだめすかす)などで過去問にも出ていて、確か「タン」という読みも調べていたはずなのですが思い出せず。

21「鑷」は脊髄反射で「みみかき」と答えていましたが、最後の見直しで「いや『みみかき』なんて漢字なかったはずだぞ…」と我に返って「けぬき」に直しました。セフセフ。

26「朝餉」は絶対「あさげ」だと思ってたのですが正解は「あさがれい」。「餉」に「け」という訓読みはなく「あさげ」は熟字訓なんですね(知らなかった)

結果:25 / 30
よし

続きを読む

めざせ漢字王!はじめての漢検1級受検<後編>

めざせ漢字王!はじめての漢検1級受検<前編> の続きです)

f:id:fffw2:20190827211119j:plain

漢検1級の初受検を控え、過去問をひたすら解き進めました。
平成10年度第1回から順番にチャレンジしていき、多くの回で160点以上を取ることができたので「これはもしかしたら合格できるかも!」と自信を持てるようになってきました。点数の推移は下図の通り。

漢検1級過去問の点数の推移
f:id:fffw2:20190810171624p:plain

過去問は平成29年度まで取り寄せていたのですが、古い過去問から解き進めていたため、残念ながら最近の過去問を十分に解く時間を確保できませんでした。痛恨のスケジュールミスです。試験時間は60分、答え合わせは10分ぐらいで済むのですが、その後の復習の仕方が非効率的で、想定以上に時間を要してしまったのが反省点です…

過去問の復習の反省点

漢検漢字辞典の罠

復習では間違えた漢字を『漢検漢字辞典』で調べて、読みや熟語をノートに書き出すという単純な作業を繰り返していたのですが、ここに時間のロスがありました。実は勉強時間の多くを『漢検漢字辞典』の索引を引いてページをぺらぺらとめくる作業に費やしてしまっていたのです。

漢検 漢字辞典 第二版

漢検 漢字辞典 第二版

 

漢検漢字辞典』は普通の漢字辞典とは一線を画し、部首順ではなく代表音の五十音順で漢字を立項しているのが特徴で、読みから直感的に引くことができるのですが、

  • 読みの次は画数順になってるので複雑な漢字の画数を数えなくてはならない
  • 複数ある音読みのうち代表音以外のハズレ音で引いたら一向に見つからない
  • そもそも音読みがわからない

といったトラップがあり、目的の漢字を引くのに予想以上に時間を要してしまいます。さらに四字熟語辞典を引いたり国語辞典を引いたりすると、貴重な勉強時間はどんどんなくなっていきます。『漢検漢字辞典』は漢検1級合格には欠かせないバイブルなのですが、復習では『漢検漢字辞典』に固執せず、手書き文字で素早く引ける電子辞書も積極的に利用すべきだったと反省してます。

  • 全訳 漢辞海 第三版(有料)
    物書堂の辞書統合アプリと組み合わせて使うと、国語辞典と漢字辞典の横断検索ができるのでおすすめです。有料ですが入れておいて損のないアプリだと思います。『漢検漢字辞典』に載ってる訓読みが載っていないことがあるので、その点は注意が必要です。

  • 漢字ペディア(無料)
    漢検協会謹製のWebアプリなので『漢検漢字辞典』に準拠しています。変換しにくい漢字を調べる際は、スマホの手書き入力機能と組み合わせると便利です。熟語が子ページになっているので一覧性は紙の辞書には及びません。

漢字の音符の調べ方

同じ音符をもつ漢字を整理するのは、漢検1級の勉強において極めて大事なのですが、これもなかなか骨が折れます。音符をまとめた『漢字音符字典』が最も頼りになる書籍なのですが、音符の読みの順番に掲載されているので、

  • 音符の読みがわからないと引けない(ex.「修」の音符は「ユウ」)
  • そもそも音符がどれかわからない

といったトラップがあります。巻末に載っている索引は、画数ごとに漢字が無造作に羅列されているだけであまり役に立ちませんでした。あと『漢字音符字典』が絶版で入手困難という難点もあります(私は図書館で借りました)(2022-11-11追記:『漢字音符字典 改訂新版』が出て容易に入手できるようになりました)

『漢字音符字典』で目的の漢字がなかなか見つからないときは、先人のブログ記事に頼りました。おすすめは下記のサイトです。

  • 漢字の音符(石沢誠司氏)
    Googleで「漢字の音符 +(調べたい漢字)」で検索するとヒットします。調べたい漢字の同音家族をまとめた記事が出てくるのでおすすめです。辞書のように細かく解字や意味が書いてあります。
  • 漢字検定1級受験者応援ブログ(老いぼれプログラマ氏)
    Googleで「漢字ノート +(調べたい漢字)」で検索するとヒットします。手書きのノートと解説記事がアップロードされています。Yahoo!ブログなので、このまま移行されないと2019年12月で消えてしまいます…
続きを読む

めざせ漢字王!はじめての漢検1級受検<前編>

「いつかは漢検1級に合格したい」

それが私の幼い頃からの夢でした ──

大学1回生の夏、漢検準1級に合格し、次はいよいよ念願の漢検1級となりました。しかし漢検1級の勉強は準1級までとは違い一筋縄ではいきません。問題集をむやみに解いても成績が伸びず、飽きてブランクを空けたら折角覚えた漢字が抜けてしまい、何度もくじけそうになりました。受検記の<前編>では、そんな漢検1級初受検に至るまでの紆余曲折の道のりを書いていきます。

 

征服できない完全征服(2012.07.09 - 2015.09.20)

本腰を入れて漢検1級の勉強を始めたのは大学院に入ってからでした。サークルの後輩らが漢検1級の勉強を始めだしたというのもモチベーションにつながったと思います。

最初に購入した問題集は『完全征服』です。このときはまだ知る由もなかったのですが、この1冊を解いただけで “完全征服” できるほど漢検1級は甘い世界ではありませんでした。

続きを読む

ようこそ!地図に載らない小字地名の世界へ

地名が好きです。

日本全国に多種多様な地名がありますが、その中でも私を魅了してやまないのが「小字」と呼ばれる小地名です。全国に数百万は存在しているというローカルな地名で、かの柳田國男も愛していました。ちなみに読み方は「しょうじ」ではなく「こあざ」です。これだけでも覚えて帰ってください。

高校生の頃にはじめて小字ワールドに足を踏み入れて以来、本業の傍ら、かれこれ十年以上小字を研究してきました。もはや小字と共に平成を歩んできたと言っても過言ではありません(過言です)

 

地図に載らない地名との出会い

高校最後の春休み。ふらふらと街を歩きながら宅地開発工事を眺めていたら、看板に見慣れぬ地名を見つけて全身に衝撃が走りました。

f:id:fffw2:20190430005946p:plain

草津市上笠一丁目字骨コボス

 

字骨コボス

 

骨、こぼす…!? 何なんだこの物騒な地名は。

続きを読む