京都駅ビル・石の博物館の石材紹介1ページ目です。まだの方は先に以下の概要説明をお読みください。
現在見ている柱は「A」です。
A B C D E F
柱Aの前半は日本とその周辺の東アジアの国々の石材です。白っぽい花崗岩が多め。落ち着いた色合いで耐久性も強く、建築物の外装材としてよく用いられています。
日本🇯🇵
A1-2 稲田(茨城県)(日本)
INADA
A1-3 北木(岡山県)(日本)
KITAGI
A1-4 黒更紗(日本)
KUROZARASA
A1-5 万成(岡山県)(日本)
MANNARI
A1-6 十和田石(日本)
TOWADAISHI
A2-1 霞(日本)
KASUMI
A2-2 霞更紗(山口県)(日本)
KASUMIZARASA
A2-3 田皆(鹿児島県)(日本)
TAMINA
A2-4 淡雪(日本)
AWAYUKI
韓国🇰🇷
A2-5 加平(韓国)
KAPYONG
A2-6 居邑(韓国)
KUO CHANG
A3-1 抱白(韓国)
POCHON WHITE
A3-2 抱白川(韓国)
POCHON
A3-3 韓国小桜(雲川)(韓国)
YUN CHUAN
A3-4 オリエンタルベージュ(韓国)
ORIENTAL BEIGE
A3-5 ドラゴングレー(韓国)
DORAGON GREY
朝鮮民主主義人民共和国🇰🇵
A3-6 朝鮮小桜(朝鮮民主主義人民共和国)
KOZAKURA FROM N.KOREA
台湾🇹🇼
マントルを構成する橄欖岩(かんらん岩)が地表に上がってくる途中で水分の作用を受けて変成すると、蛇紋岩化作用により、蛇の皮のような模様の岩石になります。建物のアクセントに用いられます。
A4-1 台湾ジャモン(台湾)
TAIWAN JAMON
中国🇨🇳
中国の花崗岩は「G」から始まります。これは「granite」(花崗岩)の頭文字です。G300番台は山東省、G400番台は広東省、G600番台は福建省、のように産出エリアごとにナンバリングされています。
A4-2 中国G306(中国)
CHINESE GRANTIE No.306
A4-3 中国G355(中国)
CHINESE GRANTIE No.355
A4-4 中国G361(中国)
CHINESE GRANTIE No.361
A4-5 中国G456(中国)
CHINESE GRANTIE No.456
A4-6 中国G603(中国)
CHINESE GRANTIE No.603
A5-1 中国G623(中国)
CHINESE GRANTIE No.623
A5-2 泉州(中国)
SENSYU SABI
A5-3 中国G439C(中国)
CHINESE GRANTIE No.439C
A5-4 ローザパールピンク(中国)
ROSA PEARL
A5-5 L3パール(中国)
L3 PEARL
A5-6 中国G309(中国)
CHINESE GRANTIE No.309
A6-1 中国G367(中国)
CHINESE GRANTIE No.367
A6-2 中国G635(中国)
CHINESE GRANTIE No.635
柱Aの後半は、東南アジア〜南アジアの石材です。
フィリピン🇵🇭
フィリピンは大理石が豊富です。大理石とは石灰岩が高熱で再結晶化してできた岩石のこと。緻密で上品な印象ですが、酸に弱いので建物の外壁には不向き。
A6-3 ファーンタン(フィリピン)
FAWNTAN
A6-4 カピストラーノ(フィリピン)
CAPISTRANO
A6-5 マリポーサ(フィリピン)
MARIPOSA
A6-6 ティーローズ(フィリピン)
TEA ROSE
ベトナム🇻🇳
A7-1 ベトナム(ベトナム)
VIET-NAMESE YELLOW
A7-2 ベトナム白(ベトナム)
VIET-NAMESE WHITE
マレーシア🇲🇾
A7-3 ロイヤルブルー(マレーシア)
ROYAL BLUE
A7-4 マレーシアグレー(マレーシア)
MALAYSIA GREY
インド🇮🇳
インドの石材はとにかく赤い!通常の3倍強そう。ちなみに赤は酸化鉄の色。赤色花崗岩は先カンブリア時代の造山運動で生じた極めて古い花崗岩であり、十億年以上前の地球を感じることができます。
A7-5 マガディレッド(インド)
MAGADI RED
A7-6 センチネルレッド(インド)
SENTINEL RED
A8-1 センチネルレッドファイン(インド)
SENTINEL RED FINE
A8-2 ヤック(インド)
YAK
A8-3 アナンタプールレッド(インド)
ANANTAPUR RED
A8-4 ブルーブラックピンク(インド)
BLUE BLACK PINK
A8-5 ブラックグラニット(インド)
BLACK GRANITE
A8-6 ジェムブルーブラウン(インド)
GEM BLUE BROWN
※ 石材名の表記は石の博物館の銘板に準じています。カタカナ表記が一般的な呼称と異なっている場合があるので、Google先生に一度聞いてみることをおすすめします。
参考文献
- 『原色石材大事典』(全国建築石材工業会, 2016)
*1:石の博物館では「恵那」と表記されていますが恐らく脱字