石の博物館 in 京都駅ビル:石材288種類まとめ

京都駅ビルの正面(北側)に「石の博物館」があるのはご存知でしょうか。京都タワーについつい目が行きがちですが、実はあずまやの柱に288種類の石材が埋め込まれています。

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石の博物館の説明板より

京都駅北側の6箇所のあずまやに集められた石は288種類、表記してあります主な産出国は35ヶ国です。実際に、この建物に貼られている石材は73種類です。石の名称は学名ではなく石材名です。石材名は、いろいろに名づけられていますが、ここに示してありますのは、その1例にすぎません。

なんと京都駅ビルには73種類の石材が使われているらしいです。

石の博物館に展示されている石材と照らし合わせながら、京都駅ビルの壁や床を観察して「おっ!これはブラジルの花崗岩ヴェルデサンフランシスコだ!!」などと石材探しをしてみるのもまた一興。私も先日後輩らと一日がかりで石材探しをやってきました。その結果はまた別のブログ記事に書こうと思います。

2018/05/26 書きました!

さて、石材探しをする上で、京都駅ビルの石の博物館に展示されている石材リストがあれば便利なのですが、インターネットを調べてみても誰もまとめていません。益富地学会館に石材リストがあると20年前の地学研究誌に書いてあったのですが、著者の先生にお話を伺ったところ「リストは失くしてしまった」とのこと。あらら。

リストがないなら作るのみ。ちょっと時間を掛けて石材288種類をまとめてみました。

太陽の反射と人混みを避けて夜遅くの京都駅ビルでカシャカシャと写真撮影を行い、一つ一つ編集していくという地道な作業でした。288種類は結構多い…

 

順路は特に説明がありませんが、産出国の連続性を考慮すると、東のあずまやから西のあずまや(順に A, B, C, D, E, F とします)の順で見て回るのがよいです。それぞれのあずまやでは下図1〜8の順で石材を見ていくことを推奨します。

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そして、それぞれの柱の面には6つずつ石材が埋め込まれているので、左上から右下に向かって、縦に見ていきましょう(下図1〜6)。

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この順番で鑑賞すると(トルコとスペインの石材が順番を守らずイタリアの間に割り込んでいる点を除き)産出国が順番に並びます。もちろん順路は私が勝手に決めたものなので、無視してかっこいい石材から自由に見てくださっても構いません。

 

以下、288種類の石材の紹介記事です。全種類をひとつの記事にまとめたら100MBの非常に重たい記事になってしまったので、柱ごとに6つに分けました。街中で見かけた石材の種類を特定する際に是非ともご活用ください!

この石材まとめが少しでも地学研究のお役に立てば幸いです。

参考文献

  • 吉村隆男「新京都駅ビルの石」
    (日本地学研究会『地学研究』46(4), p.p. 244-246, 1998-03
  • 『原色石材大事典』(全国建築石材工業会, 2016)