京都駅ビル・石の博物館の石材紹介6ページ目です。まだの方は先に以下の概要説明をお読みください。
現在見ている柱は「F」です。
A B C D E F
柱Fはブラジルの続きから。
ブラジル🇧🇷
F1-1 アマレロネルガイス(ブラジル)
AMARELLO NERGAIS
F1-2 ルビニア(ブラジル)
RUVINHA
F1-3 アンデスホワイト(ブラジル)
ANDES WHITE
京都駅ビル・石の博物館の石材紹介4ページ目です。まだの方は先に以下の概要説明をお読みください。
現在見ている柱は「D」です。
A B C D E F
イタリアは石灰岩の宝庫です。きめ細やかな大理石や目が粗いトラバーチンが産出されます。大理石の代表石種はビアンコカラーラで、ミケランジェロのダビデ像を筆頭に世界中で様々な彫刻や建築に使用されています。また、トラバーチンの代表石種は、トラベルチーノ ロマーノ クラシコで、ローマの街並みを作っている歴史的な石材です。
D1-1 シェニート(イタリア)
SIENITE
D1-2 ギアンドーネ(イタリア)
GHIANDONE
D1-3 リンバラ(イタリア)
LIMBARA
京都駅ビルの正面(北側)に「石の博物館」があるのはご存知でしょうか。京都タワーについつい目が行きがちですが、実はあずまやの柱に288種類の石材が埋め込まれています。
石の博物館の説明板より
京都駅北側の6箇所のあずまやに集められた石は288種類、表記してあります主な産出国は35ヶ国です。実際に、この建物に貼られている石材は73種類です。石の名称は学名ではなく石材名です。石材名は、いろいろに名づけられていますが、ここに示してありますのは、その1例にすぎません。
なんと京都駅ビルには73種類の石材が使われているらしいです。
石の博物館に展示されている石材と照らし合わせながら、京都駅ビルの壁や床を観察して「おっ!これはブラジルの花崗岩ヴェルデサンフランシスコだ!!」などと石材探しをしてみるのもまた一興。私も先日後輩らと一日がかりで石材探しをやってきました。その結果はまた別のブログ記事に書こうと思います。
2018/05/26 書きました!
さて、石材探しをする上で、京都駅ビルの石の博物館に展示されている石材リストがあれば便利なのですが、インターネットを調べてみても誰もまとめていません。益富地学会館に石材リストがあると20年前の地学研究誌に書いてあったのですが、著者の先生にお話を伺ったところ「リストは失くしてしまった」とのこと。あらら。
リストがないなら作るのみ。ちょっと時間を掛けて石材288種類をまとめてみました。
できたー。京都駅ビル石の博物館の柱に嵌め込まれている石材35ヶ国288種類のテクスチャをすべて抽出完了!!!撮影に2時間、編集に4時間を要した。このうち73種類の石材が京都駅ビルに使われているらしい。 pic.twitter.com/1UcBwTF2HZ
— 風霊守 (@fffw2) 2018年5月11日
太陽の反射と人混みを避けて夜遅くの京都駅ビルでカシャカシャと写真撮影を行い、一つ一つ編集していくという地道な作業でした。288種類は結構多い…
続きを読む